なんで中国から来た方って中国語で話しかけてくるの?

なんで学ぶの?中国語

ホテルで働いていると、
一度は思ったことがあるはずです。

 

『なんで中国人のお客様だけ中国語で来るの?』

 

東南アジア人のお客様も英語。
ヨーロッパ圏のお客様も英語。

 

でも中国人のお客様だけ、
かなり自然に中国語で話しかけてくる。

 

最初の頃、私は普通に戸惑っていました。

 

『いや、日本なんだからせめて英語では?』
『他の国の人は頑張って英語使ってくれてるのに』

と。

 

 

でも現場で何度も接客していると、
これは単純に『中国人だから』
ではないんだなと思うようになりました。

 

実は、
中国という国の特徴、
観光地としての日本の状況、
そして人間の心理。

全部が噛み合った結果、
中国語で話しかけてくる人が多いんです。

 

今日はその理由を、
ホテル現場の感覚も交えながら整理していきます。

 

 

 

理由① 中国は『英語を使わなくても生活できる国』だから

 

まず大前提として、

中国は『英語を使わなくても人生が成立しやすい国』です。

 

日本と少し似ていますね。

 

日本も国内だけである程度生活できますが、
中国は規模が違います。

 

人口14億。
国内アプリが超強い。
SNSも通販も動画サイトも、
中国語圏だけで完結する。

 

つまり、
『英語を覚えないと困る』
という場面が、日本人の想像以上に少ないんです。

 

 

一方で、
東南アジア圏は少し事情が違います。

 

タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポールなどは、
観光業や海外企業との接続がかなり重要。

 

だから東南アジア圏のお客様は、
『とりあえず英語で話す』
ことへの抵抗感がかなり低いんです。

 

逆に中国は、
国内だけで巨大経済圏が完成されています。

 

だから英語が必須スキルになりにくいんです。

 

 

理由② 人間は疲れると『一番慣れた言語』に戻るから

 

中国人観光客って、
ホテルに来る時点でかなり疲れています。

 

飛行機。
入国審査。
荷物移動。
電車。
土地勘ゼロの日本。

 

しかも日本って、
海外の人からするとルールが独特です。

 

電車の乗り換え。
ホテルのシステム。
大浴場文化。
ゴミ分別。

 

日本人ですら旅行中って疲れるのに、
そこへ外国語まで乗る。

 

脳の負荷、すごいことになってますよね。

 

 

だから人間って、
余裕がなくなるほど、
『一番慣れている言葉』に戻ります。

 

これ、『半沢直樹』にも少し似ています。

 

半沢って、
追い込まれた時ほど、
銀行員として慣れた知識や経験を武器にしますよね。

 

人間って、
不安になるほど、
『慣れたもの』に頼るんです。

 

 

旅行中も同じ。

 

ホテル到着直後って、
お客様が一番『安心したいタイミング』なんですよね。

 

だから自然と、
母国語である中国語が出る。

 

これはマナーというより、
人間の本能に近いです。

 

 

理由③ 日本が『中国語が通じる国』になっているから

 

これ、現場で働いているとかなり感じます。

 

どの観光地にも大抵中国語表記、
してありますよね。

 

ドラッグストア。
ホテル。
飲食店。
観光施設。

 

中国語対応スタッフがいる場所も多い。

 

なので中国人にはもう日本は
中国語の通じる国、
という印象があるのでしょう。

 

だから中国語でものを聞かれる。

 

 

これ、人間の行動としてかなり自然です。

 

一回便利だと思ったサービスって、
次からも使いますよね。

 

たとえば、
一回モバイルオーダー便利だと思ったら、
次から普通に使うようになる。

 

それと同じです。

 

過去に中国語で通じた経験があるから、
次も中国語で話しかける。

 

 

さらに人間って、
『自分の文化圏で通じる言葉』
を使えるとすごく楽なんです。

 

千と千尋の神隠しって日本人同士なら、
「カオナシのシーン怖かったよね」
だけで空気感まで共有できますよね。

 

でも海外の人に説明するとなると、

「神様の温泉施設?」
「なんで親が豚になるの?」

みたいに、
急に説明コストが増えますよね?

 

めんどくさいじゃないですか。

 

そんな中、中国人観光客にとって、
最近の日本は『中国語が通じやすい国』になっている。

 

だから中国語を選ぶんです。

 

 

理由④ 中国は『自国言語への自信』が強い文化だから

 

あとこれはかなり文化的な部分です。

 

中国って、
歴史的に長い間、
巨大文明の中心だった国です。

 

だから文化的にも、
『中国語は強い言語』
という感覚があります。

 

 

実際、
中国語人口は世界トップクラス。

 

だから日本人みたいに、
「すみません、英語苦手で…」
という遠慮モードに入りにくいです。

 

むしろ、
「中国語でいけるかな?」
くらいの感覚で来る人が多いです。

 

もちろん全員ではありません。

 

でも空気感として、
『まず中国語を試してみる』
心理的ハードルが低いんです。

 

これは、悪気というより文化差です。

 

 

まとめ

 

結局、
中国人が中国語で話しかけてくる理由って、

『英語ができないから』

だけではありません。

 

・中国国内だけで生活が成立しやすい
・旅行中で脳が疲れている
・日本が中国語対応を増やしている
・中国語への心理的自信が強い

 

この辺が全部重なっています。

 

つまり、
文化と環境と心理の合わせ技です。

 

 

もちろん、
忙しい現場で毎回余裕を持てるわけではありません。

 

私も繁忙時間に中国語ラッシュが来ると、
心の中で普通に
『英語で頼む〜!!』
って思ってました。

 

でも、

『この人、日本で中国語通じると思ってるんだな』

くらいに理解できると、
ちょっと気持ちが楽になるんですよね。

 

そして実際、
簡単な中国語フレーズだけでも返せると、
お客様の表情ってかなり柔らかくなります。

 

結局、
観光業って語学力勝負というより、
不安を減らす仕事なんだと私は思います。

 

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